第5回「尻尾が掴めない子のお話」

2020.06.04

またまたお久しぶりになってしまいました。
こんにちは、miuです。近頃ぐんと暑くなってきましたね。
「夏が近づいてきているのだなぁ」ときらきらとした眩しいくらいの
日差しを嬉しく思いつつ、「ああ、今年もまた暑くなりそうだな…」
と覚悟をきめているこの頃です。

さて、今回のお話ですがその前に1つ。
今回はまだまだ自分が未熟なことを承知の上でのお話になります。
なので、「ま~たなんか独り言を言っているぞ~?」くらいのお気
持ちで、温かい目でお読み頂けたら嬉しいです。

テーマはやっぱり、骨董・古道具たちのお話です。

 

このお仕事を始めさせて頂いてからというもの、
ご縁があって手にできたものは自分ができる限り調べ、“もの”が
辿ってきたルーツやストーリーを知ることに取り組んできました。
そのことが以前よりも益々好きになり、今日も楽しく取り組みをさ
せて頂いているのですがその反面、調べても調べてもわからない!
足跡が見つからないぞ!というのもやはり一定数存在しているのです。

そう、最近私が気になって仕方がないコレもその1つ。

これまたー、かわいいんです。ちゃんと自立してしゃんと立っていて。
動物の形を模ったもの、と思われます。
最初は「犬かな」と思って側に置いていたのですが、後日よくよく観察
しているとおや…?牙のついた猪のようにも見えてくる。
あれ?背中のところ、鬣(たてがみ)があるようにも見えてきた…。
待て待て、お尻ついているあれは尻尾…だよね、丸い尻尾…??
そしてこのポーズ、もしかして遠吠えをされている最中ですか…???

なにか手がかりを掴もうと観察を試みる度に、あまりの情報量の多さに
連れて帰ってきた本人が驚いています。
君は一体何ものなんだ…。

そして、重い。見た目以上にしっかりとした重量があるのです。
意味のある重さなのだろうか、何かに使われていたのかな…なんて考え
てしまいます。
“日本の昭和頃のもの”と聞いていますが、使用用途も明確ではない、
(置物かな…と思っていますが。)果てには動物モチーフ…のはず、
なのですがその動物の種類もわからないという始末…。

 

それでも。
「今、この現在までちゃんと残っているんだよなぁ…。」思わずぽつり
と呟いてしまいます。
詳細はわからなくとも、何ものかわからなくとも。
きっと誰かが大切にされていたもので今まで残っていたのでしょう。
うーん、こういうものがやっぱり大好きです。

調べてもわからないことばかりだけれど、実用性はないのかもしれない
けれど、人に愛でられここまで残ったもの。
それはそのままでもいいのかな、なんて。

 

今はまだ謎が多き置物くん(仮称)、そのうちにひょっこりと
Cocorobaeでも紹介をするかもしれません。
できればこの子の尻尾を掴んだ後に…。

ということで今回はここまで。
「映えない話」お付き合いいただきありがとうございました。

 

miu

 

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