第16回「羊をめぐる話」

2022.02.26

みなさんお変わりなくお過ごしでしょうか。
お久しぶりです。miuです。

厳しい寒さが続く中でも日中は暖かく感じる日もでてきましたね。
ぼんやりと霞がかったような優しい空の色や
カーテンから差し込む柔らかな日の光を見て
次第に近づいてくる春の気配を感じながら日々を送っています。

 

そんな中、今回紹介するのはこちら。

白と黒、2匹の小さな羊の置物です。

 

こちらの小さな羊さん。
市場で見かけた際にびびびっときたもので(※一目惚れともいいます)
思わず駆け寄ってお譲りのお話をさせていただいたものでもあります。

もこもこの毛並みをイメージさせるような緩くやわらかな曲線。
ゆったりと座り込んだフォルム。
そしてこのお顔。とぼけているような、
どこか遠くを見つめているようななんとも言えない表情。
素朴ないろ・かたち・つくり・表情ですが存在感をはなち
見つめているとなんだか穏やかな気持ち
優しい気持ちにさせてくれるようなものです。

 

 

詳しく調べてみると白黒の2匹は兄弟(姉妹?)のようです。
フィンランドからはるばる日本へとやってきたもの。
Arabia社・Helja Liukko Sundstromさんの作品で
作者のヘリヤさん自身が好きな動物をモチーフに展開されていく
シリーズ『Helja Collection』の3番目に登場した羊さん。
白黒の兄弟の他に白色の親羊さんもいらっしゃるとのこと。
この度ご縁があったのは2匹の兄弟羊でしたが親羊さんも素敵で。
そのうちどこかで見かけられたらいいな、
出会えたらいいなと思うような。そんな作品でした。

こうして調べていく中で『Helja Collection』のお話にも触れて。
作者さんは以前どのような作品を作られたのだろうと
興味の赴くままに調べたところ目の前に羊さんと
また異なった魅力を持つうさぎさんとペンギンさんが現れて。
魅力的な作品が、心惹かれるものが沢山ある…!と
画面越しの新たな出会いに喜びを隠せずにはいられませんでした。

 

 

今回2匹の子羊をめぐるお話で。
こちらが羊さんを追いかけていたはずなのに
彼らによって素敵な出会いに導かれて。
まだまだ見たことがないもの・知らないもの・心惹かれるもの
この世界は沢山の素敵なものに溢れているなぁと
再認識させられた回でした。

 

そしてこの場所も。
あの時、私が羊と出会った時に感じたもの。
遊びに来てくれた方が心惹かれるものに
びびびっと感じるようなものに
出会える場所にもなっていきたいなと思い
背筋を正す今日この頃でした。

 

ということで今回はここまで。
『映えない話』お付き合い頂きありがとうございました。

 

 

miu
『小さな子羊の置物(黒)』
『小さな子羊の置物(白)』

 

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