「油壷とおもわぬ出会い」
染付古伊万里油壷
小さな注口にはさりげなく野の花を一輪と思い
散歩途中で手折った淡い色の昼顔を
投げ込んでみる
江戸中期といえば松尾芭蕉が思い浮かんだので
さっそく芭蕉の昼顔の句を捜してみた
“昼顔に昼寝せうもの床の山”
“昼顔に米搗き涼むあはれなり“
前句は技巧を凝らした挨拶句
後の句は仕事に疲れた人の哀しさがただよう句
芭蕉の句にもいろいろな姿が感じられて面白い
油壷を一輪挿しに使ってみておもわぬ出会いになった
昔は貴重な椿油を少しずつ注げるように工夫をしたのでしょうか。
注口はかわいらしい小さなおちょぼ口のように付いていて、
丸い卵型のたっぷりとしたかたちと不思議な対比です。
このようなかたちのものは瓶型油壷と呼ばれており、
一般庶民の日用雑器の愛おしさと美しさが表現されています。
全面に風景が描かれた染付古伊万里油壷は近年入手しにくく
なったようです。
※この商品はアンティーク品です。
経年による傷や汚れなどがございます。予めご了承ださい。
※写真はイメージになります。本品以外は販売の対象ではありません。
経年による傷や汚れなどがございます。予めご了承ださい。
※写真はイメージになります。本品以外は販売の対象ではありません。